社会人のための東京都教員採用試験~一般受験か経験者受験か~
こんにちは。yuzoです。関東はちょっと暖かい。
最後の出社日が決まりました。2月中旬。
2月後半から教育委員会から電話がかかってくる可能性があったり、必要書類を平日に用意しないといけないな~と思って、早めにしていただきました。
思ったよりスムーズに退職が進んでいてほっとしています。
退職情報の社内オープンはまだですが、関係者には上司から内々で伝えてくださっているようで、周りの人が増して優しくなった気がします。遅いよ…
さて、本ブログのアクセス数、じわじわ伸びてきています。
おそらく、基本情報の申し込みが始まったことと、教員採用試験の受験を考えている人が少しずつ情報収集しだしたのかな?と思っています。
中でも教採は「一般枠」、「社会人枠」で迷っているのかな?といった検索が多いです。
ですので今回は「現在社会人で、一般受験をした方がいいのか、社会人枠で受験した方がいいのか」について再度考えていきます。
経験者枠の特例サ or 一般枠
社会人経験者枠は特例選考の中の「特例サ」と呼ばれる受験枠です。
↓PDFのH27受験要綱です(そのうちリンク切れるかも)
http://www.kyoinsenko-metro-tokyo.jp/wp-content/themes/tokyo/pdf/h28jissi/yoko-sikaku.pdf
学校・会社等でトータル5年以上、
または同じ学校・会社等で継続して3年以上の社会人経験があれば受験できる特例選考です。
一般受験と比較すると…
1次試験:
教職教養、専門教養(計120分)→適性試験(15分)
論文(教育になぞって70分)→論文(社会人経験を踏まえ70分)
2次試験:
集団面接、個人面接(一般枠の人たちと)→集団面接、個人面接(社会人枠の人と)
…といった違いがあります。1次試験は大きな違いです。
ただ、この特例サは非常に受かりにくいらしい。
こちらも読んでいただきたく。
新卒や受験浪人した人は、一般枠を受験するライバルと戦うために、相当仕上げてくるんです。
そんな一般枠があるのに、社会人枠がある理由とは何か?
「使える経験」がある社会人を欲しているしかありません。
特例サで合格する人がどんな仕事をしていたんでしょうか。
私が思うに、学校事務、塾が中心なんじゃないかと思っています。
特例サを受験しようと思っている方は、学校現場を目の前で見ていた人や教科指導力に申し分ない人の枠で戦うために、自分が何の武器を持っているか確認しましょう。
ちなみに特例サの倍率は、一般枠の倍率+10くらいで考えていた方がいいようです。データがないので根拠は不明ですが、それくらい受かりづらいと言いたいのでしょう。
ここまで読んで「受験する気失せた…」と思わせたらすみませんが、本題はここからです。
社会人こそ一般枠!
社会人こそ一般枠を受験してほしいと思っています。
1次試験の教職教養、専門教養を働きながらコツコツ勉強していくのは至難の業です。
でも、この試験レベルの教職教養、専門教養を知らずして先生になって、どうするつもり?といったレベルです。これは脅しているわけではなくて、ちょっと勉強し始めれば言ってる意味がわかると思います。
特に専門教養ですが、5教科に限って言えば大学のセンターレベルです。暗記問題でなければ、対策なしでも十分いけるはずです。
また、教職教養、専門教養の足切りラインはあくまで噂ですが、
平均点×0.6
と言われています。高めの平均点だったとしても、半分取れればラインを越えられると思います。
だから特に問題なのは論文になるでしょう。でも論文なら特例サと条件は変わりません。
もっと問題なのは2次試験…
ですがこれに関して言えば、社会人が学生に負けることはまずないと思います。断言します。
ものすごく2次対策してきている学生でも、模擬面接程度であって、採用面接を体験したことがある人はわずかでしょう。
その点で社会人は、採用面接をクリアした経験がある人はほぼ100%でしょう。
面接は準備はもちろんですが、それ以上に場数が重要です。模擬面接は場数に入るか微妙です。
特例サの2次試験は社会人同士で戦います。となると…もう言及しません。
余談ですが、どちらの枠で受験しても、採用後の待遇に差はありません。
本採用直前で、別途在籍証明等を提出することになります。
どうですか?一般試験で行ってみたくなったでしょう?
一般試験なら社会人経験が規定に届かなくても受験が可能です。
教員を考えている方、逃げずに一般試験に挑戦してみてはいかがでしょうか。
もちろん特例サも!
非常に難しいけど、東京都の素晴らしいシステムだと思います。